ドッキリGP┆ドレミの歌 ページ13
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実写化映画の出演が決定したということで、雑誌の撮影を個々で行うとマネージャーから聞いた。
今日は私の日、ということで撮影場所まで送ってもらう。
みんな楽しそうに話してましたよ〜！とマネージャーはニコニコしていたので、そんなに楽しい現場だったんだと私は安心。
移動の車は、マネージャーと話していたらあっという間に到着してしまった。もっと喋りたかったな…。
送迎担当のマネージャーとは別れてさっそく現場に向かう。
「おはようございます。今日はよろしくお願いします」
「あ、Aちゃんおはよう！着いて早々で悪いけど、撮影用の衣装用意したから着替えてきて！」
「了解です。着替えてきまーす」
「はーい！」
現場のスタッフさんは異様にわたわたしていて少し違和感を感じた。が、その違和感に心当たりがなかったので気にせずにマイペースに衣装の置いてある部屋に向かった。
部屋で着替えてから先ほどの撮影場所まで戻って、化粧品を広げるスタッフの近くまで寄った。
「メイク、します？」
「あ、ファンデだけ塗らさしてください」
「はーい」
ファンデを持って近寄るスタッフさんに塗りやすいように止まりやすい姿勢で待っていると、鼻付近に塗った後直ぐに戻っていってしまった。
これで終わり？とあまりにも動かない私にスタッフさんは「もう終わりだよー」と声をかけてくれる。
「…えーと」
「大丈夫！今日のAちゃん既にキマってるから！」
「それなら、いいんですけど…」
ここ立ってねと誘導されて、私の撮影はぬるっと始まった。
が、スタッフさんたちの顔つきがなんだか可笑しい。
数枚撮った後、スタッフさんがもう一回ファンデ塗らせて、と駆けつけてくる。
それも鼻付近に塗った後に直ぐ離れていってしまい、また撮影が再開した。
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