すのがーる、華麗に参上！ (ページ9)

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　「そろそろ出よっか」

目「え、もうこんな時間か。そうだね、出よう」

めめと仕事の話や今後の抱負、それに他愛のない話もして過ごしていたら時間はあっという間に経っていた。

久しぶりに2人きりということもあって、話をするのが楽しかった。
めめが自分の荷物に手を伸ばそうとする姿を見て、私は慌ててめめを止めた。

「あ、めめ！今日は私が払うから…」

目「というと思って俺が先に払っておいたよ笑」

「…え？」

目「いつの間に！って顔してる笑」

「え、え？」

めめは笑いながら私の隣にきて私の頬を優しくつついた。

目「女性に払わせるわけにはいかないでしょ？」

「いやあなた今日誕生日ですよ？」

目「特別な日でもそうだよ」

「いやいやいや、でも…」

折角今まで計画通りだったのに、最後の最後で失敗してしまったことに不服な私は思わずめめから視線を外した。のだが、めめは「Aこっち見て」と私の両頬に手を当てる。

目「俺はいつもは会いにきてくれないAが自分から会いに来てくれただけで嬉しかったし、2人きりでご飯食べに行けてさらに幸せだったの。だからそのお礼」

「ね？」と説得してくるめめ。
でもこれで諭されるのもなんだか不服な感じだ。

　「んー」

目「まだ納得してないの？」

　「んー…」

目「頑固だなあ笑。んー、それじゃあ…はい！」

そう言ってめめは腕を大きく広げてきた。