17 ページ17
授業も終わり夕方。
俺たちは約束の焼肉にやってきた。
佐久間「よし!いっぱい美味しいもの食べるか!」
「ふふ(笑)うん。」
いつもの俺だ、と安心してくれたのか、朝は不安そうにしていたAも自然な笑顔が増えた。
佐久間「はーーー、食った!!!」
「おいしかったね。」
焼肉終わり、Aを家まで送っている最中。
大好きな焼肉で満たされ、大好きなAと2人。あーー、今俺幸せだな、とふと思う。
でもAにちゃんと話しておかねーと。
佐久間「ね、ちょっと寄り道しねー?」
「え?」
佐久間「うわ!ブランコあるじゃん!ちょっと乗ろ!」
「あ、え、待って!」
戸惑うAの手を取り、ブランコまで一直線。
2人で並んでブランコを漕ぐ。戸惑いながらも、なんだか楽しそうなAの姿に頬が緩んだ。
佐久間「A、ありがとね」
「え?」
佐久間「今朝の話。俺のこと気にして言い出せずにいたんでしょ。そういうAの優しいところ、ほんとに素敵だなって思う。俺は救われた気持ちになったよ。ありがとう」
「………そんな褒めてもらえることしてないよ。わたしのせいで大介くん辛い思いしちゃった。ごめん」
佐久間「なんでAが謝るの。1ミリも悪くねーから。つーか悪いの……サキだし。Aが謝る必要なんか、まじでない!」
「いや、でも……」
佐久間「"いや"も、"でも"もないから!!とにかくAは何にも悪くないし、俺はそんなふうに気にしてもらえて嬉しかったし、あの、その……とにかくありがとう!!むしろ気負わせちゃってごめん」
「いやっ、そんな大介くん、謝らないで」
佐久間「……ふは(笑)俺らおんなじこと言ってる(笑)」
「…………ふふ(笑)ほんとだね」
474人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ねこ | 作成日時:2024年3月28日 14時