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授業も終わり夕方。
俺たちは約束の焼肉にやってきた。
 
 
 
 
 

佐久間「よし!いっぱい美味しいもの食べるか!」


「ふふ(笑)うん。」
 
 
 
 
 

いつもの俺だ、と安心してくれたのか、朝は不安そうにしていたAも自然な笑顔が増えた。

 
 
 
 

佐久間「はーーー、食った!!!」


「おいしかったね。」
 
 
 
 
 

焼肉終わり、Aを家まで送っている最中。
大好きな焼肉で満たされ、大好きなAと2人。あーー、今俺幸せだな、とふと思う。
でもAにちゃんと話しておかねーと。
 
 
 
 
 

佐久間「ね、ちょっと寄り道しねー?」


「え?」


佐久間「うわ!ブランコあるじゃん!ちょっと乗ろ!」


「あ、え、待って!」
 
 
 
 
 
 

戸惑うAの手を取り、ブランコまで一直線。
2人で並んでブランコを漕ぐ。戸惑いながらも、なんだか楽しそうなAの姿に頬が緩んだ。
 
 
 
 
 
 
 

 
 

佐久間「A、ありがとね」


「え?」


佐久間「今朝の話。俺のこと気にして言い出せずにいたんでしょ。そういうAの優しいところ、ほんとに素敵だなって思う。俺は救われた気持ちになったよ。ありがとう」


「………そんな褒めてもらえることしてないよ。わたしのせいで大介くん辛い思いしちゃった。ごめん」


佐久間「なんでAが謝るの。1ミリも悪くねーから。つーか悪いの……サキだし。Aが謝る必要なんか、まじでない!」


「いや、でも……」


佐久間「"いや"も、"でも"もないから!!とにかくAは何にも悪くないし、俺はそんなふうに気にしてもらえて嬉しかったし、あの、その……とにかくありがとう!!むしろ気負わせちゃってごめん」


「いやっ、そんな大介くん、謝らないで」


佐久間「……ふは(笑)俺らおんなじこと言ってる(笑)」


「…………ふふ(笑)ほんとだね」

 
 

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作者名:ねこ | 作成日時:2024年3月28日 14時

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