ゆっくりと3 fk×mm

【番外編】守らせて ページ23

(mmさん高校1年生)






mmside





俺は小さい時から話すのが苦手だ




パパとか翔太くんとか康二とか



クラスメイトと談笑するくらいなら少しずつ話せるようになったけど





大勢の中で突然話を振られるとびっくりして上手く言葉が出てこなくなる




だから、先生たちもそれをわかってて、次当てるからねって優しく教えてくれる




その間に何を言うか考えて準備をすることができるんだ





そんな俺には最悪の出来事がやってきた





先「え〜今日はね、いつもの山本先生がお休みだから。いつもは3年を担当してる僕が代わりに来ました。鈴木です。」





今日の数学は知らない先生がやってきた




でもまだ数学は手を挙げた人しか当てられないし…大丈夫だよね




手を挙げずにじっとしていよう







wtside






知らない先生が入ってきて思わず蓮の方を見る



蓮より少し前に座ってる康二も心配そうに見つめている




康二もパニックになると上手く話せないけど、持ち前の明るさでいつもは難なく話せてるから




贔屓じゃないけど、蓮はちょっと心配なタイプ





自分の気持ちをあんまり言わないし、いつも黙ってにこにこ話を聞いてる側だから




まだ数学でよかったかも、なんて思った俺が間違いだった





問題を解いていると先生が突然




先「そうだ。俺の授業はな、手あげたやつを当てるんじゃないからな、それだとやらない奴出てくるだろ？ランダムに当てていくからな〜」





まじか、って思った


蓮の方を見ると、こころなしかちょっと手が震えて焦ってるように見えた





お願いだから、蓮には当てないで、心の中で願ってももう遅くて






先「じゃあ…深澤！ここの答えは？」






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