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困った…白い服の人が何人かいる…
その中でかっこよさそうな人……
あ、翔太くんだ、こんな所で偶然!
あとで話しかけよう
なんて考えてたそんな時だった
【あ!!パパいた!!おねえちゃんパパいたよ!】
さーちゃんこと、さくらちゃんは繋いでた手を離し
パパの元へ一直線に走っていく
【パパー!!】
「さーちゃん!走ったら危ないよ!」
っていう私の呼びかけに反応することなく
パパに会いにいくさーちゃん
さーちゃんが抱きついたパパは
さっきまで、美味しい美味しいってお店で食事をしていた
…翔太くんだった……
「えっ」
少し離れた所で2人が会話をしている
翔「さくら!勝手に居なくなったら、ダメっていつも言ってるでしょ!!」
【ごめんなさい】
翔「知らない人に連れて行かれたらどうするの?もうパパとママに会えなくなるよ?ママのお腹の中の赤ちゃんにも」
【やだ!】
翔「じゃもう、パパから離れないで」
【うん!!】
え…やっぱり翔太くんがお父さんなんだ…
それを見て、バレないように陳列棚に隠れるようにして
急いでスーパーを後にする
逃げるように立ち去ってしまったから
その後、さーちゃんと翔太くんが私を探していたなんて知る由もない
もう関わっちゃダメだ…
既婚者で…可愛い子供がいて…もう1人お腹にいて…
そんな幸せな家庭があるのに
私なんかが関わっちゃだめ…
でも…もしお店に来たらどうしよう
接客しないなんて出来ない…
涼太くんに正直に話してみようかな
怒られちゃうかな…呆れちゃうかな…
もうこの際クビって言われてもいい…むしろ辞める覚悟で涼太くんに話そう
そう思って涼太くんに話がありますとメッセージを送る
A話というか、相談があります
舘どうしたの?
A出来れば2人で話したいです
舘お店においで、康二帰ったからもう誰もいないよ
Aすぐ行くね
足早に来た道を戻りお店へと行く
表の入口は閉まっていたから裏口から入る
宮「Aちゃん」
「涼太くん…私の事クビにしてもいいから聞いてほしい…クビって言われる覚悟で話すから…」
宮「なんの事か分かんないけど…俺はAちゃんの事手放すつもりは1mmもないよ」
「涼太くん…あのね」
宮「落ち着いてね、ソファに座ろう」
ソファに座るように諭され座る
涼太くんが暖かいココアをくれて1口飲むと
不思議と落ち着いた
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作者名:aira | 作成日時:2024年3月8日 15時