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「大丈夫か?」
「あなたのせいで大丈夫じゃありません。」
「なんだよぉ。忘れてたのはそっちだろ?」
「…。」
「で?今日はそれを怒りにきたの?」
「それも、理由のひとつです。」
「それも。」
「…お母さんと、離婚した本当の理由はなんですか?」
お父さんは気まずそうに視線を逸らす。
「私はてっきりあなたの浮気が原因なんだと思ってましたけど。」
「はぁ!?浮気!?俺が!?」
「はい。」
「待て待て待て。それだけは否定させろ。俺は菜々香一筋だ。」
お父さんが、初めて私の前でお母さんの名前を呼んだ。
私の前では必ず"ママ"と呼んでいるのに。
「そもそも、なんでそうなった?」
「見たんです。女の人と、仲良さそうに歩いてるの。」
「多分、涼太のお母さんじゃねえか?唯一の異性の友達だからな。あそこの夫婦は喧嘩すると激しいんだよ。特に奥さんが。だから涼太のお父さんに頼まれて、ケアすることがある。」
「…そうでしたか。」
「まあー…お前ももう大人だしな。」
お父さんは体を起こして私の頭に手を置く。
「煙草持ってねぇ?」
「持ってるわけないでしょう。持ってても渡しませんよ、ここをどこだと思ってるんですか。」
ですよね…とつまらなさそうに壁に背中を預けた。
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涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時