ルシエルブルー2《S.Watanabe》

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「そこまでは、言ったんですけど…」


阿「まあ、別に言わなくてもいいことってあるしね
ついていい嘘もあると思うよ」


「…阿部ちゃん、は彼女さんがほかの男から告白されて、キスされてること知ったらどうしますか」


阿「んー、俺今彼女いないけどね笑、
そのキスがどういう状況下にもよるかな、
無理やりされたパターンと、予測できたパターンがあるし。」


「無理やり、っていうのは…」


阿「たとえば…家に連れ込まれたとか
こう、頭を押さえつけられたとか、
体を引き寄せられたとか？どうしても力じゃ女の子は勝てないと思うし。」


「それ以外…なら、」


阿「…ってことは、無理やりじゃ、なさそうだね。」



無理やりではなかった。
蓮はそういうこと無理矢理する人じゃない。


でも、合意があったわけでもない。

予測もできなかったし。




阿「告白されたことは言ってあるし、
本人たちが言わなきゃバレないってこともあるよ？」


「やましい気持ちがあるわけじゃないんです、」


阿「あの人…蓮くんも言いふらすような人じゃないと思うから、無理に言わなくてもいいと思うけどね」




蓮が、バカ正直に翔太に話したらどうする？

私が隠してたって知ったら、
変な誤解が生まれるだけだし…

でも知らずに今私から話したら
今さら何で？ってなるだろうし…





宮「あれっ、珍しい組み合わせ笑」


阿「恋する女の子の悩み相談乗ってた笑」


「だてさんは、ウソつかれてたらどうしますか」


宮「何？話見えないんだけど笑」




結局舘さんにも同じ話を聞いてもらった。





宮「俺さっきまで目黒と話してたんだけどさ
あいつマジで思ったことはっきり言う人だから笑、
嘘はつかない方がいいかもね？」


「やっぱりダメか…」


阿「でも死ぬまで隠し通すパターンは？」


宮「あんまりオススメしないなー。
どこかでバレるよ、翔太意外と鋭いから笑」





なんだかんだ、蓮もラウールくんも菜月も
みんなと仲良くなってるのを見て

やっぱり隠し事はよくないかなって思った。



んー、でもやっぱ
逆の立場なら…わざわざキスされたことを聞かされるより
墓場まで持っていってくれた方がいい…気もするけど。


でも他人から聞かされるよりはいいのかなぁ…。




あーー！もう、わけわかんない！
とりあえず花火見て心浄化しよ…。

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