ルシエルブルー2《S.Watanabe》 (ページ24)

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菜「こんにちは〜」

佐「お、いらっしゃーい菜月ちゃん
あれ！？Aちゃんじゃん、どうしたの？
って、ラウちゃん言ってたお友達ってAちゃんのこと？」

菜「そうです！A髪染めたいらしくてー」

佐「え、そうなの？今日翔太いないよ」

「翔太いない日がよくて…」

佐「マジかぁ…今日男のスタッフしかいないからな…」

菜「さっくんやってあげてくださいよ〜」

佐「俺やってあげたいんだけどあとで翔太に消されそう」

ちょっと怖いことを笑いながら話すさっくん…。

店長がこんな感じで大丈夫？笑

佐「まあーせっかく来てくれたし、やるかぁ
菜月ちゃん、今日は俺じゃなくても大丈夫？
代わりに、今掃除してるあの人なんだけど」

これまた細身の男性…見た目は、めちゃくちゃチャラそうな…感じ…。

菜「あの人も人気ですよね、知ってますよ！
よろしくお願いします」

さっそく菜月は連れていかれて、
私はまず問診。

佐「今日はカラーだけでいいの？髪触るね」

「カラーだけでいいです、私何色が似合いそうですか？」

佐「んー、髪の毛綺麗だからこのまま保たせて、グラデーションとかの方が綺麗さは保てるかな…
菜月ちゃんみたいにするなら、ブリーチ使わずに極限まで明るくする方法もあるよ
あ、もちろんブリーチしてもいいよ！」

たくさん雑誌や写真を見せてくれて、迷ったけど
最初に言ってくれたグラデーションに決めた。

佐「もともと髪茶色味あるから、ギリギリまで明るくして毛先に向かってピンクにしてみる？」

「そうします！」

せっかく菜月がピンクお揃いにしようって言ってくれたから、そうしてみる。

翔太…可愛いって言ってくれるといいな…。

カラー剤を染み込ませてるあいだにも
予約のお客さんは来るんだけど、ラウールくんが言ってたことが分かった。

《今日しょっぴーいないのー？》

佐「今日は休みだよーん俺じゃ不満？」

《さっくんでもいい！今日何時に終わるのー？》

佐《残念だなぁ、今日はちょっと先約があるんだよねぇ》

《またそれ〜？もう、じゃあじゅったんにしよ〜〜》

佐《〇〇円でーす》

《さっきクリニックでフェイシャルやってきたよ〜》

佐《そうなの？売上貢献してくれるね〜》

《今日しょっぴー忙しそうでさぁ…》

佐《オーナーだからしょうがないね、ありがとうございました〜》

さっくんも、翔太も…すごいな…笑

逆にここに翔太いなくてよかったかも。