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渡辺side
…いつから?
いつから、そう思わせてたんだろう。俺は。
宮「翔太…、連絡してなかったの?」
渡「…まぁ、マジで忙しかったし、あの怜美って人がしつこくて」
宮「まさか、マジで縁談だったりしないよな?」
渡「そんな話はしてないけど、向こうは…俺に気があるっぽい。」
宮「Aちゃんも、経営者が分かんないように
俺らもAちゃんの今の実習がどれだけ大変か分かんないよ。目黒だけを気にするんじゃなくてまずAちゃんのこと見てやれよ」
渡「そうだよな、」
宮「しっかし、今は実習を優先させたい…
翔太も店オープンするまでは落ち着かないだろうしな…」
渡「どうする、俺…」
宮「例の話は?」
渡「…どうせ断るし言わなくていい」
宮「そう…翔太が決めたなら何も言わないけど
Aちゃんのことも気にかけてよ、ちゃんと」
渡「分かってるよ」
この期間に目黒といい感じになっちゃったら?
2人きりにならないって約束はできないとか言ってたし?
しかもあそこの会社が大学とタイアップ?
何のために…そんな大学と?
あんな大手の会社、新商品となれば宣伝はプロに頼めばいくらでもテレビでCMとか流せるだろうしネットなんかも強いはず。
とにかく明日はAが優先だ。
大学は休み。朝イチで引き止めないとな。
で、朝起きたらもうアイツはいなくて。
「遅かったか…。」
向「あれ?しょっぴー、なんか久々やんなー
今日休みなんやっけ?」
「あー、康二。休みじゃないけど、ゆっくりでいいかなって」
向「Aちゃん、俺起きたらもういなくなってたで?
よっぽど実習の内容やばいんやろな、あれはストレス溜まりそうやわ」
「そんなに?」
向「うん、俺も2年のときタイアップ企画やったけど
結構精神削られるで?まぁ、今まで一緒にやってきた人たちと競い合うわけやし、結局勝ち負けやから負けたら終わりだしなんなら酷評。勝っても次があるプレッシャーやで、Aちゃん痩せたんもこのせいやな〜」
「Aが?」
食べるの大好きなアイツが?
昨日は全然そんなこと見てなくて、気付かなかった。
舘や康二のほうがちゃんと見てる。アイツのこと。
何やってんだろうな、俺…。ちゃんと話さないと。
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のりぞー(プロフ) - えええーーーー!!Σ(Д゚;/)/なんだか、悲しい…すごく続きが気になりますが、すでに泣きそうで…(>_<)更新、楽しみにしています。 (3月26日 20時) (レス) @page50 id: d71bdacb2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年2月12日 22時