ルシエルブルー3《S.Watanabe》

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私との時間が欲しかったと言ったけど


きっと自分がゆっくりしたかったのがでかいんだろうな笑




私も大学に行かないとだし、普通に仕事するために出勤はしている。

ただ、引き継ぎ業務がほぼ終了した翔太は予約もセーブしてるらしく、ほぼ定時か早めでで帰ってきてるから夜は連日お祭り騒ぎ。



私もだけど、お友達のみんなも寂しいだろうし。





翔太が帰ってくると、基本ほぼみんな家にいる状態。

またいんのかよ、と面倒くさそうに言いながら
ちょっと嬉しそうな翔太。




もうちょっと2人の時間も欲しいなって


ほんの少しだけ思ったりもしたけど、楽しそうな翔太、舘さん、康二くんを見てたらそんなワガママは言えなかった。




そんな今日も学校から帰宅するとすでに家はワイワイしてて。




渡「おかえり」


「ただいま…休みだったの？」


渡「うん」


「…そうなんだ」




…学校休めばよかった。






渡「俺が休みだって言えば、お前学校休むじゃん。」


「…休まないし」





庭でバーベキューしているいつものお友だちのみなさん。

と、康二くん。


私とひと言、二言話したくらいでもう庭行っちゃった翔太。



もうみんなお酒も飲んでて、私だけなんか…疎外感。

珍しく舘さんもはしゃいでる。
というか私が帰ってきたことに気付いてない。



ダメだ、最近メンタルボロボロじゃん。


心弱すぎ。


心の支えだった人がいなくなるって思うだけで
こんなに苦しいんだ。


会えなくなるわけじゃないし自分からすすめたのにね。




なんか今日は気分が乗らなくて、誰も気付いてないから今のうちに部屋に引きこもろ。




自分の部屋に行くと、そのタイミングで電話が鳴った。





「あ、蓮だ、もしもし」


目「A？今大丈夫？ごめんいきなり」


「ううん、ちょうどよかったかも、どうしたの？」


目「ちょうどいいって？翔太くんいるでしょ？」


「うん、いるけど…どしたの？」


目「そんなたいしたことないと思うんだけど
ちょっと…ラウールたちが喧嘩しちゃってるみたいで」




話を聞くと、菜月とラウールくんがサークルの帰り道、かなり言い合いになっちゃったらしい。


原因は分かんないけど菜月が怒っちゃってどこか走っていって家にも帰ってないみたい。





目「ごめん、せっかく翔太くんといるのに…
なつきちの居場所、Aなら分かるかなって思って」


「私も探しに行く！」

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