ルシエルブルー3《S.Watanabe》

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嵐山を堪能してお昼がてら食べ歩きもしたあとは

また観光名所へ。



歴史的な建物が多い京都。

学生の時とかは修学旅行で来たくらい、
そのときは有名な建物だなー、くらいにしか思わなかったけどもう1回大人になって来るとまた違う景色に感じられる。



「これが清水の舞台か、綺麗…」


向「これは写真撮りがいがあるなぁ」


渡「高校生ぶりかも、ここ来るの」


宮「懐かしいなあ、あの時はここで…」


渡「余計なこと言うなよ」


「…隠されると余計気になるんですけど」


宮「ごめんごめん笑、高校生のときね、翔太ここで告白されてたなって思って笑」


「付き合ってたの？」


渡「すぐ別れたけどな」


「へえ…」


向「俺にも誰か告白してくれへんかなー！」


「いい人が現れるといいね」


向「うわっ、なんか切なっ」




そういえば、翔太の元カノって聞いたことないな…
てか聞くもんでもないか。

会ったこともない知らない元カノの存在に
少しモヤモヤしながらお寺の中を歩いた。



渡「おいっ、いきなりどっか行くなよ、焦るわ」


「ごめん、いろいろ見たくて」


渡「…高校のときの話だし、マジで1ヶ月くらいで別れたっていうか、とにかく俺人生でいちばん本気で好きになったのはAだけっつーか、」


「怒ってないよ。笑
こんな耳まで真っ赤にして言ってくれてありがと」


渡「もぉー、マジでさぁ……」


「んふふ、それが聞けてよかったっ！」


渡「…そんなにくっついたら歩きづらいだろ」


「私も翔太がいちばんだよ」



翔太の腕に自分の腕を絡めながら歩くと、
嫌そうにするけど振りほどこうとはしない、そんな彼が好き。





向「あ、戻ってきたで」


宮「そろそろ旅館に向かうか、今日は移動も多かったし温泉でゆっくりしよ」


「そうしよう、温泉も楽しみだな〜」




今日泊まる旅館は少し奮発して結構いい値段するところ。

なのに翔太も舘さんも私は一銭も出さなくていいって、
翔太のための旅行なのにね、笑

お言葉に甘えることにした。


ネットでは口コミもいいし評判も最高。


楽しみすぎる〜！

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