皆の姉御的存在な紅一点

＊いわなぎ ページ30

照とは同じジムに通う筋トレ仲間だったりする。



岩本｢筋肉かなりついてきたね。｣

『腹筋割れると筋肉ついたって実感増すよ。』

岩本｢わかる笑｣



休みの日は基本照とジムに行き、筋トレをして汗ダクになる。



岩本｢ねえ、この後空いてる？｣

『空いてるよ。』

岩本｢気になってるカフェがあってさ…笑｣

『良いよ笑』



ジムの後は割と照が気になってるカフェなどに行くこともある。

甘いものが好きな照は、男一人だと行きづらい店とかは絶対私を誘う。



岩本｢ここのカフェのチョコレートケーキ気になってたんだよね。｣

『あ、期間限定のチョコプリンじゃなかったんだ。』

岩本｢……………｣

『照？笑』

岩本｢…知らなかった。｣



なんとも言えん顔でそう言う照に頑張って笑いを堪える。

照は筋肉の為に毎日カロリー計算など行っている奴だ。



『半分こする？』

岩本｢する。｣

『笑笑』



私よりも体格が良い男のくせに中身は私よりも可愛い。

リーダーでいつもは頼れるが、かなり甘やかしがいがある男だ。

チョコケーキとチョコプリン、私は甘いのはそんな得意では無いのでブラックコーヒーも頼んだ。



岩本｢！ん〜っま…！！｣



クシャ、と顔にシワができるほどに笑みがこぼれる照に私もつられて笑う。



『本当に可愛いなぁ笑』

岩本｢俺見てないでAも食べて。｣

『はいはい。』



チョコケーキを1口食べる。



『あ、美味しい。』

岩本｢でしょ！？｣

『ふふ、うん。思ってたより甘さ控えめだね。』

岩本｢本当に来て良かったぁ〜…｣



嬉しそうにチョコプリンを頬張る照に、私は思わずシャッターを押す。



岩本｢撮った？｣

『撮ってないよ。』

岩本｢絶対ウソ笑｣

『可愛いからつい撮りたくなるんだって笑』

岩本｢可愛い可愛いってAそれしか言わない…｣

『だっていつもかっこいい奴が甘いもの目の前にこんな顔くしゃくしゃになるまで喜んでるの可愛い以外どう言い表せと？』



そう言って先程撮った写真を照に見せる。



岩本｢見せなくていい！｣

『笑笑』



チョコケーキもチョコプリンも食べ終え、私はまだホットコーヒーを残していた為、照はトイレへ。

その間に私はお会計に。



岩本｢あ、飲み終わった？｣

『うん。行こっか。』

岩本｢…またやりやがった。｣

『何がよ笑』

岩本｢この前俺が奢るって言ったのに。｣

『リーダーいつもありがとうの気持ち。受け取って？』

岩本｢…ずっる。｣

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