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*運命を変えた日 ページ4

私の運命を変えた日は中学1年の夏休みだった。



「You、かっこいいね。」



部活帰りのジャージ姿で家に帰る途中、おっさんに声をかけられた。

突然のことだったし、勿論不審者かと疑った。

陸上部なのもあって、足には自信があったから何かあったら全速力で逃げようとした。



「ジャニーズ、興味無い?」

『……は?』



テレビでよく聞く単語に、鳩が豆鉄砲を食ったように驚いてしまった。



『…すみません。私、これでも女なんです。』



そう言えば次はおっさんが驚き、その後笑った。



「良いね、尚更欲しくなったよ。」



そう言うおっさんは、私の中ではこの人があのジャニーさんなんだとすぐに理解した。



『…ジャニーズって、男性アイドルをプロデュースする事務所ですよね。見た目こんなでも、女が入ったら荒れますよ。』

ジャニー「知らないと思うけど、ジャニーズには女性もいたよ。今はもう居ないけど、僕はYouに可能性を感じた。」



ジャニーさんはそう言って連絡先を渡してきた。

事務所に入るか入らないかはまだ良い。

その代わり、友達としてご飯に行こうと誘われた。



そんなジャニーさんとの出会いをした後、本当にご飯に誘われ、OKをしたらかなりお高いレストランに連れてこられた。

さすがジャニーさんと思いながら初めての高級料理を頬張った。



ジャニー「やはりYouは良いね。遠慮がない。」

『…褒めてます?』

ジャニー「勿論。」



運動部なのもあって食欲がある方であった。



ジャニー「Youはダンスとかできる?」

『趣味程度です。両親がテーマパークで働いてるんで。』

ジャニー「今度Youのダンス見せてよ。」

『そんなにジャニーズに欲しいですか?私。』

ジャニー「うん。」



あまりにもジャニーさんが即答するから私は嫌な気持ちはなかった。

まだあの男性ばかりの業界に入る覚悟は無いけど、ダンスくらいならと思った。



そして時は流れ、10月1日。

私は初めて大人に騙された。



ジャニー「やっぱりYou良いよ!これからジャニーズね!」



決定権など私にはなかった。

けど、なんかもうどうでもいいやと思えた。

男みたいな私でも、偉い大人の人に認めて貰えた気がしたから。



でも、入所してみれば想定内のことが起きる。

同じ年代の、同じJrからナメられる。

まぁ入所が(勝手に)決まってから覚悟していた。

私はメンタルが無駄に強く、特に傷つきもせず、気にせず日々レッスンを受けていた。

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愛結(プロフ) - 私は凪ちゃんのスカート姿見たいよ!見たいよおお!! (4月3日 14時) (レス) @page47 id: 6e8b454d13 (このIDを非表示/違反報告)
愛結(プロフ) - もう尊い。その言葉に尽きる。いつも楽しみにしています!更新ありがとうございます! (4月3日 14時) (レス) @page46 id: 6e8b454d13 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - 読み始めたばかりですが、とても読みやすいし面白かったです!作者様のペースで更新してくれたら、とても嬉しいです!更新待ってます! (3月20日 2時) (レス) id: 0f350c242c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なーー | 作成日時:2024年3月14日 11時

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