Prologue_vol.4 ページ4
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宮舘涼太、22歳。
涼太は俺の幼馴染で、幼稚園から大学までずっと一緒。
俺が入院してた頃は毎日のようにお見舞い来たから同室だったふっかとも仲良くなった。
涼太は幼い頃に片腕を失った俺のサポートをするために何をするにも一緒にいてくれた。
大学進学を気に一人暮らしすることになった時も一緒に住むって言ってくれた。
ただ、俺らが一緒にいない時間がひとつだけある。
それは涼太がサークルに行ってる時。
まだ俺が元気だった頃に一緒に始めたバスケ。
「翔太の分まで頑張る」って中学からも続けて今もサークルで続けている。
大学2年の夏休みのとある日。
今日は涼太がサークル行っちゃってて1人。
お昼頃にノコノコと起き上がって、軽く飯を食った。
早く涼太帰ってこねぇかな。
なんて考えながら暇を潰すためにテレビを眺めていると、急に電話が鳴った。
着信 _ 宮舘涼太
滅多に電話なんかかけてこない涼太からの電話にびっくりしながら電話に出た。
青「もしもし、涼太?急にどうしたの?」
友「ごめん、宮舘じゃなくて。バスケサークルの〇〇です。」
青「…えっ?涼太は!?」
友「△△病院に…」
青「は?なんでっ、、?」
友「練習中にぶつかって背中から転んで…」
青「…とりあえず病院行きます…」
急いでタクシーを拾って、病院に向かった。
青「渡辺です。」
友「あ、どうも。急にすいません。一緒に住んでるって聞いたので。」
青「あの、涼太は…?」
友「こっちです」
病室にいくとベッドで静かに眠る涼太の姿。
青「りょう、た、、?」
すると医者が来て、説明を受けた。
脊損…
涼太は腰椎を損傷したらしく、
股関節と足の麻痺 そして感覚喪失。
説明を受け終わって立ち尽くしてしまった。
青「きっかけはそんな感じ。」
紫「今は?」
青「元気なのは元気だよ。リハビリして装具つけて歩けるけど普段は車椅子。」
紫「元気なら良かった」
青「もう時間じゃん、俺行くわ、またな〜」
紫「ん、じゃあね〜」
面会時間が終わりに近づいていることに気づいた俺は2人に別れを告げて病室を出た。
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塩麹 - 面白かったです。話の続きが読みたいです。頑張ってください。 (2021年7月10日 21時) (レス) id: db16e507d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆぴ | 作者ホームページ:http://yupinoohanashi
作成日時:2021年6月23日 23時