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Prologue_vol.8 ページ8




目黒蓮、19歳。

俺はてんかんっていう病気を患っている。

病気とは中学生の頃からの付き合い。

てんかんっていうのは脳の神経の異常で、

発作がよく起こってしまう。

その発作っていうのは色々あって

急に意識を失ったり、身体が震えたり、動かなくなったり、ボーっとしたり。

発作も起きても数秒から数分待てば治まる。



初めててんかんの症状が現れたのは中3の冬。

ずっと続けてたサッカーの練習中だった。

サッカーで高校の推薦を貰えるくらいの実力はあった俺。

でもその発作のせいで、俺の人生は壊れ始めた。

急に身体が震えだして、

力が入らなくなって倒れて、

意識を飛ばした。



次に目を覚ましたのは病院。

丸一日寝てたって。

起きてすぐ脳波の検査とか、色々機械に繋がれたりとか大変だった。

診断結果はてんかん。

思春期に発症するのは珍しいって言われた。


病院の先生に
「今までこういうことなかった?」って聞かれた症状は俺に全てあてはまった。

朝の歯磨き中に力入らなくなって落としたり、
何もしてない時に腕がぴくぴくしたり…

これが俺の身体を蝕んでいる病気の症状だったらしい。

母さんは先生にこう聞いたんだ。

「あの、サッカーはできるんですか」

あ、そうじゃん。
俺は勉強が得意じゃないし、サッカーしかない。
高校だってサッカーで決まったんだ。

「残念ですが…」

母さんは俺より先に泣き崩れた。

その姿を見て俺は何も出来なくて。

1人にしてくれと突き放してしまった。

そのあとすぐに家に帰れたけど、毎週通院だし、薬漬けの生活だし。

最初ほど大きい発作はないけど、毎日のように何かしら症状が出た。

中学は無事に卒業した。

高校側が優しくて、サッカーが出来なくてもうちの高校で学んでくれと入学することが出来た。

でも、中学生の頃よりも体調は悪くて
ほとんどが保健室での生活。

友達もできないまま卒業した。

こんな俺が進学も就職も出来るわけなく、
フリーターになった。

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塩麹 - 面白かったです。話の続きが読みたいです。頑張ってください。 (2021年7月10日 21時) (レス) id: db16e507d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆぴ | 作者ホームページ:http://yupinoohanashi  
作成日時:2021年6月23日 23時

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